完成し、披露された新選組の「だんだら羽織」(京都市中京区・壬生寺)

完成し、披露された新選組の「だんだら羽織」(京都市中京区・壬生寺)

 幕末の京を闊歩(かっぽ)した新選組の隊服「だんだら羽織」を、かつて発注を受けた大丸京都店(京都市下京区)が復元し、このほど新選組ゆかりの壬生寺(中京区)へ奉納した。国産の麻織物に藍染めを施し、当時の勇姿を再現した。

 「大丸」(現大丸松坂屋百貨店)は1717年創業の呉服店が前身。だんだら羽織の復元は、創業300周年を機に取り組んだ事業で、京友禅の老舗「千總」(中京区)や、草木染の「染司よしおか」(伏見区)、京都新選組同好会の協力を得て製作。昔ながらの方法で、袖にだんだら模様を白く抜いたあさぎ色の羽織を完成させた。
 この日は、羽織の背中の「誠」の字を揮毫(きごう)した松浦俊海貫主(85)による奉納法要の後、関係者に作品が披露された。同店の北川公彦店長は「京都を知り、愛してPRする百貨店でありたいと企画を始めた。価値あるものを作り続けたい」と式辞を述べた。松浦貫主は「壬生寺と新選組の歴史にとって記念すべきこと。幕末の雰囲気を実感してほしい」と語った。
 4月29日~5月6日に、同寺の春期特別公開で見学できる。