街の明かりが映える高瀬川の上でピンク色に染まるソメイヨシノ(26日、京都市中京区)

街の明かりが映える高瀬川の上でピンク色に染まるソメイヨシノ(26日、京都市中京区)

 街にネオンがともるとともに、せせらぎの上の桜もぽっと頬を染めた。京都市中京区の木屋町通沿いを流れる高瀬川。三条-四条間のソメイヨシノはほぼ見頃となり、飾らない昼間とは一味違い、大人びた表情を見せていた。

 高瀬川は、江戸時代の豪商角倉了以らにより、物資の運搬目的で開削された。現在、川沿いには多数の飲食店が軒をつらね、桜の開花時期に合わせて日没後にライトアップする場所もある。
 午後6時半すぎ、新型コロナウイルスの影響で例年のにぎわいはないが、桜の前を人が行き交う。足早に通り過ぎる人、花を見つめ物思いにふける人、無心でカメラを構える人。
 4月から大学進学で関西を離れる女性(19)=大阪府=は「友達と一緒に夜桜が見られていい思い出になった」と和装でほほえんだ。ピンクの花と繁華街の光できらめく川面に、さまざまな人間模様が映り込んでいた。