京都産業大でクラスター(感染者集団)の可能性のある事例が発生したことを受け、京都市は29日、感染拡大の防止に向けて市内の大学や短大などに緊急要請を行った。海外から帰国した学生らの積極的な把握や、帰国後2週間の自宅待機などを求めている。
要請では、3月1日以降に海外から帰国した学生や教職員の渡航状況を積極的に把握することを求めている。また渡航先にかかわらず、2週間の自宅待機や健康観察を徹底するよう依頼した。
新入生の歓迎コンパなどの懇親会については、集団感染のリスクを避ける工夫をし、それが不可能な場合には自粛を呼び掛けることも要請している。
記者会見で門川大作市長は、「京都は人口の1割に相当する14万7千人の学生が学ぶ学生の街。4月の新学期を控えて、街ぐるみで学生や市民を守っていく」と訴えた。