<ソラドリWEB>  

 

 川に挟まれた淡紅色の並木が、もやにかすむ上流の山城地域に向かって弧を描く。全国屈指の桜の名所・背割堤(八幡市)の華やかな姿を、小型無人機で間近から写した。花筏(いかだ)の川が、もう1本出現したかのようだ。


 宇治川と木津川を隔てる堤に、約1・4キロにわたって約250本が植わる。八幡桜まつりの期間中(1~10日)、過去最高の約46万6千人が訪れた。今年は堤の東端に、桜並木を一望できる展望塔を備えた「さくらであい館」がオープンした。空撮は同館とは反対の西側から試みた。

 

 堤にはかつて、松が植えられていた。松枯れが起こり、1978年にソメイヨシノを植え直した。植樹から約40年。日光を浴びて育った木々はしっかりと根を張り、堤を守る。枝が左右の川に向かって大きく延びる。満開近くの木は1本ずつがボリュームたっぷりに花をつけていた。治水強化と癒やしの風景を生みだし、人の暮らしを豊かにする。