一部の席にテープを張り、利用を制限して再開する宇治市中央図書館(同市折居台)

一部の席にテープを張り、利用を制限して再開する宇治市中央図書館(同市折居台)

 京都府山城地域の複数の自治体が、新型コロナウイルスの影響で一般利用を休止していた施設を4月1日から順次、再開している。ただ、城陽市や木津川市は5月まで再開を見合わせるなど対応は分かれる。再開後も一部の利用を制限する施設があり、感染拡大への警戒は続く。

 宇治市は1日から、市内3カ所の図書館や歴史資料館、源氏物語ミュージアムの利用を再開した。未就学の親子を対象にした地域子育て支援拠点は、京都文教大にある「ぶんきょうにこにこルーム」を除く9カ所が4月6日から開かれる。
 市は、政府の専門家会議が「感染が一定程度に収まっている地域は、対策を取った上で感染拡大のリスクの低い活動から徐々に解除」との見解を19日に出したことを踏まえ、再開施設を決定した。
 一方、「狭い空間で近距離で会話する」ことを防ぐため、市営茶室「対鳳庵」は休止期間を4月30日まで延ばした。再開施設でも、源氏物語ミュージアムは「来館者の間隔が1メートル程度取れなくなる人数に達した場合は入場制限をする」という。
 図書館では閲覧席を減らして席の間隔を空け、窓を開けて換気する。31日には職員が、一部のソファやいすに利用できないようテープを張ったり、撤去したりした。市中央図書館の安田美樹館長は「長時間の滞在は控えてもらいたいが、新作も入ってきているので来館をお待ちしたい」と話す。
 八幡市や久御山町の図書館も換気と来館者の間隔に留意し、通常開館を再開する。
 職員3人の感染確認を受け、井手町は1~20日まで図書館の臨時休館を決めた。3月25日に再開したばかりだったが「感染は図書館職員ではないが、安全安心が第一だ」とする。
 城陽市や宇治田原町の図書館は貸出と返却を再開するが、閲覧や滞在はできない。城陽市は図書館内への立ち入りも制限し、ホームページで貸出予約した資料を館の入り口付近で職員が渡す。
 久御山町立総合体育館メインアリーナ、宇治田原町の町総合文化センターや住民体育館、まるやま交流館も利用を再開する。
 一方、城陽市は、歴史民俗資料館や市内4カ所の老人福祉センターなどの休止をゴールデンウイーク最終日の5月6日まで継続。木津川市も同日まで、屋外施設を除き、図書館や体育館などの利用を停止する。
 京田辺市も田辺中央体育館のトレーニングルームや田辺公園プールの休止期間を、4月30日まで延長した。