完成したウォールペイントを背に、制作の苦労を話す荻野さん(綾部市上原町・山家ふれあいの駅)

完成したウォールペイントを背に、制作の苦労を話す荻野さん(綾部市上原町・山家ふれあいの駅)

 地域交流施設「山家ふれあいの駅」(京都府綾部市上原町)の「ウォールペイント(壁画)」がこのほど完成した。漫画家志望の荻野弘人さん(22)=京都府福知山市駒場新町=が、山家の少年少女と農作物を物語性豊かに描き、JR山家駅の玄関口を彩った。

 ウォールペイントはふれあいの駅の正面外壁(高さ5・3メートル、幅10メートル)。活発な女の子と人と関わるのが苦手な男の子が農業を通じて心が触れ合う物語を荻野さんがイメージし、17日間かけてペンキで描いた。

 山家ふれあいの駅運営委員会が1月に作者を公募し、荻野さんを選んだ。

 荻野さんは専門学校を昨年卒業し、漫画家を目指しているが、壁画は初めて。漫画と勝手が違う壁画に苦戦しながらも、地元民からの「毎日頑張っているなあ」といった声援を励みに描き上げた。

 祖父の勧めで応募した荻野さんは「誰かのために描いた今回の経験は漫画家を目指す自分にとって大きかった。絵を描く姿勢が変わった」と話している。

 山家ふれあいの駅運営委員会の谷口和紀委員長(71)は「建物に優しい感じが加わり、良いものができた。交流活動の弾みにしたい」と喜んでいる。