昨年のTOJで、上り坂を駆け上がる選手たち。今年は新型コロナの影響で中止になった(2019年5月20日、精華町東畑)

昨年のTOJで、上り坂を駆け上がる選手たち。今年は新型コロナの影響で中止になった(2019年5月20日、精華町東畑)

 京都府京田辺市や精華町などで開かれる日本最高峰の国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」が、新型コロナウイルスの影響で、今年は中止されることが決まった。毎年約5万人が集まる人気イベントとして定着しつつあっただけに、関係者からは落胆の声が漏れている。

 TOJは、国内外の選手約100人が日本各地を転戦して競う。今年は5月17~24日に8カ所で開催し、京田辺市と精華町の約100キロを走る京都ステージは同18日を予定していた。
 だが、組織委員会は3月24日にレース全体の中止を決定。新型コロナの感染拡大を受けた国際自転車競技連合による公認レースの中止方針や、入国制限で海外選手が2週間待機しなければならなくなったことなどを理由に挙げた。
 一方、開催予定の市町からは残念がる声も出ている。
 京田辺市は2016年に京都ステージが加わって以降、サイクリングマップを作成するなど自転車での観光を推進。TOJと同じコースを走るサイクリング客も増えていた。同市の担当者は「楽しみにする市民も増え、盛り上がってきていたが、海外選手も多いので中止はやむを得ない」と肩を落とした。
 ゴール地点の精華町も、毎年観客向けのイベント会場となり「全国に精華町を知ってもらう機会になる」とTOJに期待を寄せていた。担当者は「今年は仕方がない。また来年、選手や観客に、より楽しんでもらえるよう準備をしていきたい」と声を曇らせた。