温泉街入り口に設けられた看板。新型コロナウイル感染予防で自粛ムードが広がる中、宿泊施設は大きなダメージを受けている(亀岡市薭田野町)

温泉街入り口に設けられた看板。新型コロナウイル感染予防で自粛ムードが広がる中、宿泊施設は大きなダメージを受けている(亀岡市薭田野町)

 京都府亀岡市の「湯の花温泉」6宿泊施設でつくる「湯の花温泉観光旅館協同組合」(薭田野町)はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大を受け甚大な経済的損失が出ているとして、市に要望書を提出した。マスクと消毒用アルコールの配布や鉱泉料金の免除など、緊急の支援策を求めた。


 組合の奥村昌信代表理事によると、コロナの影響で多くの団体客が宴会や宿泊を自粛したため、これまでに5千人程度がキャンセルし、損失額は5億円を優に超えるという。経営に苦しむ各旅館に聞き取り調査を実施してまとめた要望書を3月27日に桂川孝裕市長に手渡した。
 要望書には、(各旅館への)マスク・消毒用アルコールの無償配布▽湯の花温泉鉱泉料金の減免や無料化-など6項目を盛り込んだ。市ゆかりの明智光秀が注目を集める今年、市内を周遊する団体客の宿泊を期待していたことから「大河ドラマ館開催期間の延長」も望んでいる。
 温泉街の桜も見頃を迎え、例年なら昼夜にぎわう繁忙期。奥村理事は「こうすれば安全という基準がない中で来客は見込みにくいが、六つの旅館が力を合わせて営業を継続するしかない」としている。