天台宗の宗祖最澄1200年遠忌に合わせ全国行脚する法灯の分灯式(2日、大津市・延暦寺)

天台宗の宗祖最澄1200年遠忌に合わせ全国行脚する法灯の分灯式(2日、大津市・延暦寺)

 天台宗総本山・延暦寺(大津市)の「不滅の法灯」が全国行脚するのを前に、根本中堂にともり続ける法灯の分灯式が2日、営まれた。本尊の薬師如来像の前に安置された大型の灯籠から四つの小型灯籠に火が移され、全国4地区を14カ月かけて巡る準備が整った。

 2021年6月に宗祖最澄(伝教大師)の1200年大遠忌を迎えるのを機に、法灯を通して最澄の教えを伝えようと全国の寺院を回る。分灯式には、天台宗の杜多道雄宗務総長や延暦寺の小堀光實執行が参列。声明や読経が堂内に響く中、「伝教大師最澄1200年魅力交流委員会」委員長の鳥井信吾・サントリーホールディングス副会長ら4人が種火をろうそくに移して行脚用の灯籠をともした。

 当初は3日から行脚が始まる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い数カ月延期されることになり、開始までは山内で保管されるという。杜多総長は「(新型コロナの感染拡大で)自分の身を守ることが第一となりがちな時だからこそ、法灯を通して伝教大師の教え『忘己利他』の精神を少しでも心にとどめてほしい」と話した。