新型コロナウイルスの感染拡大を受け会見する(左から)門川市長、西脇知事、松井府医師会長=2日午前10時40分、京都市上京区・府庁

新型コロナウイルスの感染拡大を受け会見する(左から)門川市長、西脇知事、松井府医師会長=2日午前10時40分、京都市上京区・府庁

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2日にそろって緊急記者会見を開いた京都府の西脇隆俊知事と京都市の門川大作市長は、当面の間は患者が急増している首都圏、阪神圏への不要不急の往来や人混みが予想される場所への外出を自粛するよう府民に要請した。西脇知事は感染拡大に加えて感染経路が分からない患者が出ているとし、「身近なところに感染リスクが潜んでいると認識してほしい」と訴えた。

 会見に同席した府医師会の松井道宣会長は、感染のまん延期にあるとの認識を示した。欧州から帰国した京都産業大生がきっかけで他府県にまたがる感染者集団(クラスター)が拡大している点から、「症状が軽い若者が活動的に動くことでクラスターの連鎖が起こっている」と指摘した。

 西脇知事と門川市長も進学や就職で人の往来が増える新年度を迎えたことから、若年層に対して特に慎重な行動を促した。大学にも学生の指導をあらためて求め、授業開始時期の延期やオンライン授業の導入などを対策として挙げた。

 また宿泊施設や飲食店、小売店など事業者に向けては、換気をしたり、客の密集を避けたりする防止対策の徹底を求めている。

 西脇知事は政府による緊急事態宣言について「宣言を出すかどうかは政府の話。そういう状況にならないように感染拡大防止に全力を挙げたい」と述べた。

 門川市長は「京都は中小企業、小規模な事業者が多く、そこで働く人を含めて深刻な状況にある」と経済への悪影響を懸念。相談体制の充実や国への要望を通じて、所得と雇用の維持に取り組むと強調した。