餅とミカンを積み上げた鏡餅が供えられ、迎春ムードの漂う本堂(大津市・石山寺)

餅とミカンを積み上げた鏡餅が供えられ、迎春ムードの漂う本堂(大津市・石山寺)

 新年に向け、大津市の石山寺で恒例の「お鏡飾り」が30日行われた。国宝の本堂では餅とミカンなどで鏡餅の塔を作って本尊に奉納し、平成最後の年を迎える準備を整えた。

 本尊の二臂(にひ)如意輪観世音菩薩(ぼさつ)に奉納する鏡餅は、仏舎利塔を模した独特の飾り付けをする。餅とミカンをそれぞれ20個、交互に積んで5段の土台を作り、さらに餅を五つ積み重ね、縁起物の昆布と串柿、ダイダイを飾る。

 年の瀬の厳しい冷え込みの中、同寺責任役員の鷲尾龍華(りゅうげ)さん(31)が慎重に作業。バランスを取るため微調整を繰り返し、時折積み直しながらも無事に完成させた。

 正月三が日の法要後、4日朝の鏡開きで小さく刻み、「牛玉寳印(ごおうほういん)」と記した札に包んで地域住民らに配られる。鷲尾さんは「次の元号になっても、争いごとのない平和な時代になってほしい」と話した。