講演する望月京大教授(京都市左京区・京都大)

講演する望月京大教授(京都市左京区・京都大)

 現代数学に残された難問「ABC予想」を証明する論文を昨秋に発表した京都大数理解析研究所の望月新一教授が15日、京都市左京区の京大時計台記念館で講演し、同論文の発表以降、京大で初めて市民の前に立った。論文の内容に触れることはなく、自身の研究の一端を紹介した。

 同研究所の設立50周年記念講演会。同論文は正しいかどうかまだ検証が終わっていないが、世紀の難問の解決への期待が集まっており、関係者のほか市民約100人が詰めかけた。
 望月教授は「数論幾何の風景」と題して、数式やドーナツ状の図形を用いて語った。講演を聴いた物性物理学が専門の京大大学院生の男性(28)は「望月先生を見たかったので来たが、話はよく分からなかった。『数理解析研究所はガラパゴスみたいなものだ』との説明に京大らしさを感じた」と話していた。