鍋や釜をもした冠をかぶった少女たちが琵琶湖岸を歩く「鍋冠祭」(2018年5月3日、滋賀県米原市世継)

鍋や釜をもした冠をかぶった少女たちが琵琶湖岸を歩く「鍋冠祭」(2018年5月3日、滋賀県米原市世継)

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、滋賀県米原市朝妻筑摩の筑摩神社はこのほど、日本三大奇祭の一つとされる「鍋冠祭」で鍋などをかぶった少女らの渡御の中止を決めた。祭りは5月3日に予定されていた。神事のみ執り行う。

 祭りは「伊勢物語」でも詠まれ、市の無形民俗文化財に指定されている。数え年8歳になる女児が鍋や釜を模した冠をかぶって渡御する。そのユニークさから多くの見物客が集まり、人と人との間隔を空けることができないため渡御の中止に踏み切った。
 同神社宮世話の真野喜三さん(63)は「過去に中止した例を聞いたことがないが、事情を考えればやむを得ない。残念だ」と話した。