中国湖南省から寄付を受けたマスクが詰められた紙袋。滋賀県内の各学校の備蓄数に応じて配布される(大津市・県庁)

中国湖南省から寄付を受けたマスクが詰められた紙袋。滋賀県内の各学校の備蓄数に応じて配布される(大津市・県庁)

 滋賀県の自治体の多くが8日から予定通り学校を再開する方針だが、新型コロナウイルス感染拡大の終息見通しが立たない中での再開に、学校関係者から不安の声も上る。各県立学校が備蓄するマスクの保有数に隔たりがあることもわかり、県教育委員会は3日、中国湖南省から寄付を受けたマスクの一部計1万枚を、中学を除く県立校60校に発送した。

 「生徒たちの学力を考えると学校再開は歓迎するが、感染症拡大を考えると不安も残り、板挟みの心境」。堅田高(大津市)の藤支良明校長は不安を口にする。

 大半の県立学校が8日に入学式を迎えるが、制服の採寸を行う新入生のオリエンテーションが一斉休校の関係で大幅に遅れ、同高では3月26日に実施。制服の受け渡しは今月10日になる見込みで、新入生は8日の入学式に中学校の制服で出席する。

 医療的ケアが必要な生徒らが通う特別支援学校では、介助に携わる職員らの手指の消毒や換気徹底などの注意事項を職員同士で確認しながら再開の準備を進める。

 学校によっては呼吸器に障害を抱える生徒もおり、支援学校関係者は「再開に不安を抱える保護者もいる。子どもたちの体調を最優先に、自宅待機なども含め柔軟に対応していきたい」と話す。

 県教委の調査では、マスクの備蓄が学校間で大幅に隔たりがあることが分かった。3千枚超を確保する学校がある一方、備蓄が0枚という学校もあった。

 こうした状況を踏まえ、県は中国湖南省から寄付されたマスクを各学校の備蓄状況に応じて1校あたり50~150枚発送することを決めた。

 さらに調査結果によると、全校から手指のアルコール消毒液を確保するのが難しいと回答があったため、県教委は調達でき次第、各学校に送る。県教委保健体育課は「刻々と状況は変わっているので、その時々の状況を見ながらどのような対応が必要か考えていきたい」としている。