観光客の姿もまばらな平安神宮周辺(京都市左京区)

観光客の姿もまばらな平安神宮周辺(京都市左京区)

花見シーズンにも関わらず閑散とする木屋町通かいわい(京都市中京区)

花見シーズンにも関わらず閑散とする木屋町通かいわい(京都市中京区)

普段より少ない人出。マスク姿も目立った(京都市中京区蛸薬師通新京極東入ル)

普段より少ない人出。マスク姿も目立った(京都市中京区蛸薬師通新京極東入ル)

 京都府と京都市による、阪神圏などへの往来や外出の自粛要請から初めて迎えた週末。皮肉にも4日は陽気に包まれて絶好の外出日和となったが、京都市内の繁華街は昼夜とも閑散とし、外出を控える動きが広がった。一方、商業施設や公園は対照的にいつも通りの人出があった。

■繁華街 

 下京区の四条河原町交差点は、普段の週末なら歩道いっぱいに通行人が混み合う午後1時ごろでも人はまばらだった。中京区の新京極商店街に通じる蛸薬師通では、飲食物を売る路面店のアルバイト女性(25)=山科区=が「開店後2時間半で客は1人。売り上げがやばい」と焦り顔。先週より人通りはさらに減ったといい「道行く人がこんなに歩きやすそうにしているのにはびっくり」。
 
 待ち合わせや休憩でにぎわう新京極通の新京極六角公園も人影がわずかで、雑踏のざわめきが消え、鳥のさえずりが響いた。

■夜の街 

 高瀬川沿いに咲き誇る桜がライトアップされた中京区の木屋町通かいわいでは、夜桜見物を兼ねて飲食店へ繰り出す人の姿は少なく、呼び込み役が手持ちぶさたの様子で過ごしていた。居酒屋を営む男性(59)は「全然だめ。人の出方はいつもの半分や」と声を落とし「リーマンショックも東日本大震災も経験したが、今回の冷え込みはさらにきつい。ほんまは一番ええ時期やのに」と漏らした。

■交通機関 

 下京区のJR京都駅の大阪・三宮方面行きホームでは、普段なら満席になることが多い新快速電車で空席が目立った。電車を待つ人もまばらで、大学4年の女子学生(21)=上京区=は「往来の自粛要請は知らなかった」と驚いた表情。神戸市へ向かっていた80代の夫婦は「休日の旅行が生きがい。良くないのだろうが、宿を予約していたので注意して行く」と声を潜めた。

■大型商業施設 

 伏見区の「アル・プラザ醍醐」の食品売り場に並んだ17台のレジには、それぞれ数人の行列ができた。食料品などを買い込む家族連れらで、普段の週末並みの人出という。府と市は、レジで客が近距離に並ぶのを避けるよう要請していたが、同店担当者は「間隔を離すと行列が売り場まで延び、運営上難しい」。レジ担当を増員し客が滞留しないよう配慮した。

 近くの主婦(47)はマスク着用に除菌グッズを携えた徹底防御で来店。「人混みは怖いが食品は買わないわけにはいかない」と話し、足早に帰宅した。

■公園 

 左京区の宝が池公園子どもの楽園は歓声が響いていた。府内での感染が小規模だった3週間前と比べ、人出はやや減少傾向だが、平時の週末とおおむね変わらぬ混雑ぶり。右京区から父親(40)と一緒に訪れた小学4年の次女(9)は「家の中では、テレビやユーチューブばかり見ていた。外で遊べるのは久しぶりで、楽しい」とはしゃいでいた。
 
 一方、同区の岡崎公園は桜が満開にもかかわらず、人出は少なかった。市京セラ美術館はリニューアルオープンが再延期され、4日に同公園で開催予定だった催し「京都さくらよさこい」も中止に。府立図書館もこの日から休館となった。夫と散歩していた主婦(63)=北区=は「少しでも動かないとストレスがたまる」と話した。