御衣を納めた唐櫃を根本中堂に運ぶ天皇使の列(大津市・延暦寺)

御衣を納めた唐櫃を根本中堂に運ぶ天皇使の列(大津市・延暦寺)

 天台宗総本山・延暦寺(大津市)で4日、天皇陛下の衣装「御衣(ぎょい)」を前に国の平和や安寧を祈る法要「御修法(みしほ)」が始まった。金襴(きんらん)の袈裟(けさ)をまとった高僧が境内を歩き、総本堂の根本中堂へと進んだ。

 延暦寺の年中行事で最も重要な法要とされる。午前11時半ごろ、雅楽の音色に合わせて京都五箇(か)室門跡の門主らが書院を出発し、列をなして根本中堂まで歩いた。続いて、御衣を納めた唐櫃を携えた天皇使の行列が進んだ。
 堂内では大阿闍梨(あじゃり)を務める森川宏映天台座主(94)をはじめとする僧侶たちが白い布で仕切られた道場で、秘法の一つ「七佛薬師大法(しちぶつやくしたいほう)」の密教儀式を営んだ。
 御修法は平安時代初期が起源と伝わり、明治時代初期に中断したが、1921年に再興された。11日まで計21回の法要が営まれる。