新年の健康などを願いおけら火を火縄に移す参拝者たち(31日午後7時10分、京都市東山区・八坂神社)

新年の健康などを願いおけら火を火縄に移す参拝者たち(31日午後7時10分、京都市東山区・八坂神社)

 年越しの伝統行事「おけら詣(まい)り」が31日、京都市東山区の八坂神社であった。多くの参拝者が「おけら火」を持ち帰り、新年の無病息災と厄よけを祈った。

 おけら火は、燃やすと強いにおいを発し、邪気をはらうとされるキク科の多年草「オケラ」を加えたかがり火。おけら詣りでは、この火を火縄に受けて雑煮を作り新年の幸せを祈る。

 午後7時、神職が境内3カ所の灯籠に順次、火を移した。灯籠内では願い事が書かれた「おけら木」がパチパチと音を立てて燃え上がった。参拝者は慎重に火縄に火を移し消えないようくるくる回転させた。訪れた男性(76)=大阪府交野市=は「妻をはじめ、子や孫たちが健康に過ごせるよう願いました」と話した。

 例年行われていた「おけら酒」の振る舞いは近年の参拝者増を受け安全確保のため、今年から中止された。境内は火縄を持ったり、おけら火を写真に収めたりしようとする国内外の参拝者で混雑した。