ペットボトル、プラスチック容器包装類にそれぞれ分けた袋を不燃ごみの集積場所に出す住民ら(舞鶴市今田)

ペットボトル、プラスチック容器包装類にそれぞれ分けた袋を不燃ごみの集積場所に出す住民ら(舞鶴市今田)

 京都府舞鶴市は春から21年ぶりに不燃ごみの分別区分を見直す。ペットボトルを単独にし、プラスチック容器と包装類を合わせて収集する。府内の自治体の平均を下回る低い資源化率を向上させる狙いだが、市民への定着やコストの高さをどう解決するかが課題となる。

 午前7時すぎ、同市今田の不燃ごみの集積所に近所の人たちが大きな袋を手に次々にやってきた。食品トレーや菓子の包装などが混在する袋以外に、空のペットボトルだけの袋もある。8月から新たな不燃ごみの分別収集モデル事業が今田など28自治会で行われている。今田自治会長の村尾多賀義さん(67)は「新しい分別区分に抵抗があったが、ようやく慣れて定着してきた」と苦笑いする。

 分別区分変更の背景には、ごみの資源化率の低下がある。現在の区分は1998年に設定。2006年度は19・3%と府内平均(10・7%)を大きく上回っていたが、その後徐々に下がり、16年度は全国(20・3%)や府平均(16・0%)を下回る14・1%に落ち込んだ。

 プラスチック容器は市リサイクルセンターで手作業で選別しているが、20年前に比べ排出量が約44%増加。作業が追いつかず、約4割が埋め立てに回っているのが低下の一因。ペットボトルを単独収集せず、プラスチック製包装類の分別収集もしていないのは府内15市では舞鶴市だけだ。

 市は4月から新たな分別区分での収集を全市に広げる。モデル事業を行う竹道自治会長の岡透さん(69)=同市倉梯中町=は「新しい分別には当初反対意見が多かった。分け方だけでなく、今まで使ってなかった無色透明の袋を使わなければならないなど徹底するには時間がかかる」と資源化率の低さも合わせ早急な周知を求める。

 収集回数も回収率向上に重要となる。新しい分別区分になればプラスチックごみが増え、家庭内で保管スペースがさらに必要になり、長期保管による衛生上の問題も懸念される。不燃ごみは現在月1回のため、市の廃棄物減量等推進審議会が10月に出した答申でも「収集回数の少なさは資源化率低下の要因の一つになっている可能性がある」と指摘。最低月2回、他市並みの月4回も視野に回収拡充の検討を要望した。

 ただ収集回数を増やせば費用も増加する。市生活環境課は「一度定着した分別区分をなかなか変えられず、その間にごみの内容が変化し資源化率が低下してしまった。市民には理解が得られるよう丁寧に説明すると同時に、どうすれば効率的に収集できるか検討したい」としている。