公園に併設された野球場で、草野球やボール遊びする子どもたち(京都市左京区・一乗寺公園)

公園に併設された野球場で、草野球やボール遊びする子どもたち(京都市左京区・一乗寺公園)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市が公共施設の大規模な利用停止に踏み切った。公園や運動場など屋外施設も多数含まれる。市は「密集すれば、感染のリスクがある。不要不急の外出を控えてもらうためでもある」と理解を求めるが、利用者からは「これまでは屋外は大丈夫とされていたのに」と困惑の声が上がっている。

 9日から休園となった「宝が池公園子どもの楽園」(左京区)では門に「ご来園の皆様には大変ご迷惑をお掛けします」の張り紙が掲示され、日中にもかかわらず、ひっそりとしていた。母親(38)と週2回ほど遊びに来るという近くの小学3年男児(8)は「すべり台が好き。遊べなくなって残念」と話す。
 市内ではボールの使用が禁止されている公園も多い中、子どもの楽園は使用ができる貴重な場所で、母親は「今まで屋外で遊ぶのはいいと言われていたのに」と当惑していた。
 左京区の一乗寺公園では、併設のグラウンドが使えなくなる。近くの主婦(41)は「小学6年の長男がサッカーをしているが、休校で校庭も閉まり、練習ができるのは、ここしかなかった」と落胆する。散歩で立ち寄った男性(80)は「感染予防は大切だが、大声で応援するわけでもないし、自由に遊ばしてあげては」と首をかしげる。
 市は「どこまで利用不可にするかの線引きは難しい。管理する立場としては感染の恐れがあるところは利用を控えてと呼びかけるしかない」と説明する。
 今回の措置は、政府が7都府県に緊急事態宣言を発令したのを受け、市が8日、独自にナイトクラブやカラオケ店などの利用自粛を求めた「踏み込んだ対策の一環」という。
 ただ、市民への周知は9日にホームページで掲示し、猶予なく実施する形になった。感染拡大の防止には市民の協力が欠かせないだけに、より丁寧な発信や説明が求められる。