梅小路機関車庫は1914(大正3)年に完成。現存する最古の鉄筋コンクリート造りの扇形車庫で、国指定の重要文化財。

 20の引き込み線を持ち、上から見ると扇を開いたような形に見える車庫は、2代目京都駅や丸物百貨店(後の近鉄百貨店京都店)を手がけた建築家渡辺節(1884~1967年)が設計した。

 1970年に梅小路蒸気機関車館となり、動態保存8両を含む蒸気機関車20両が保存・展示される一方、車庫内の一角は蒸気機関車の保守や修繕などに活用されてきた。

 梅小路運転区も1914年10月10日に「梅小路機関庫」として発足した。東京-神戸を結んだ戦前の超特急「つばめ」や、京都-博多の戦後初の特急「かもめ」などの運行を担当。車両を転車台に載せ、次々と本線へ送り出した。

 また、戦前戦後を通し、「お召し列車」の運行を受け持ったことでも知られ、「西の名門機関区」と称される。しかし、各区間の電化に伴って運転区の規模は縮小の一途をたどり、終戦直後に千人を超えていた職員は2014年に29人まで減った。