中国から届いた大量のトイレットペーパー(京都市左京区)

中国から届いた大量のトイレットペーパー(京都市左京区)

差出人不明のティッシュペーパー

差出人不明のティッシュペーパー

 京都市左京区の保育園「セヴァ・子ども学園」に、中国から大量のトイレットペーパーが届いた。新型コロナウイルスの影響による品不足を案じた贈り物とみられるが、差出人は誰か分からないという。園関係者は「思いがけない善意に感謝している。贈り主が分かれば、いつか中国に行ってお礼を言いたい」と話す。

    大小3つの荷物が同園に届いたのは3月中旬。開封すると、トイレットペーパー120ロールと、パンダの絵がデザインされたポケットティッシュ24個が入っていた。手紙などはなく、送付状には英語で「ヤン・ナン」という名前や、北京の大まかな住所が記されていた。

 「名前に心当たりはないけど、あの2人のどちらかでしょうか」。そう推測するのは、同園園長の中西京子さん。15年ほど前、保育園以外に中国で繊維関連の会社を経営していた。この時に、現地で出会った30~40代の政府関係者2人と幼児教育の話題で盛り上がり、園の名刺を手渡したという。「日本でトイレットペーパーが不足している報道を見て、園宛てに送っていただいたのだと思う」

 ただ、2人とは10年以上連絡を取っておらず、名前や連絡先も覚えていない。中西さんは、仕事などを通じて日中両国に知り合いが多いことから、現在の状況が落ち着けば「ヤン・ナン」さんを探すつもりだ。園児と一緒に、感謝のビデオメッセージも送りたいという。

 うずたかく積まれたトイレットペーパーを見つめ、笑みをこぼす中西さん。「日中のぎすぎすした関係もある中、ありがたいプレゼント。園で使おうと思いますが、もったいない感じがしますね」