大塚食品琵琶湖研究所が開発した大豆を加工した代替肉商品「ゼロミート」(大津市唐崎・同研究所)

大塚食品琵琶湖研究所が開発した大豆を加工した代替肉商品「ゼロミート」(大津市唐崎・同研究所)

 世界的に代替肉の市場が拡大する中、大塚製薬グループの大塚食品(大阪市)は、滋賀県大津市唐崎にある「大塚食品琵琶湖研究所」で開発した大豆を加工した代替肉商品「ゼロミート」を業務用にも拡大して販売を始めた。代替肉への関心が高い外国人などをターゲットに、滋賀生まれの食材を国内外の外食産業へ発信する。

 ゼロミートは2018年7月に同研究所で開発がスタートした。牛肉100%や合いびき肉のハンバーグを分析し、本物同様に粒の大きさを不規則にしたり、オレイン酸やリノール酸などの脂肪酸の割合を増やしたりしてそっくりな食感や味の表現に成功。完成したハンバーグとソーセージは、19年6月から全国のスーパーなどで消費者向けに販売していて好評となっている。
 欧米では環境問題や健康を意識し、肉を控えるライフスタイルが近年注目されている。海外のスーパーでは専用コーナーが開設されるなど、代替肉の市場が急拡大中。ヘルシー志向の高まりで訪日観光客は、代替肉を使った食品に高い関心があるといい、日本の外食産業はメニューを強化してさらなる市場拡大を図っている。
 その中で大塚食品のゼロミートは外食・中食産業向けにターゲットを広げた。一般向けと違い、ソースを付けずに販売先で味を付けてもらうスタイルにして多様なニーズに対応できるようにした。食肉卸大手のスターゼン(東京)が製造し、両社が共同で販売している。
 大塚食品の嶋浩之新規事業企画部長は「琵琶湖研究所で開発した商品で、健康や人口増、環境問題の解決に貢献したい」と話している。