<ソラドリWEB>  

 

 春本番、木津川上流の河川敷や山肌は、濃淡入り交じった桜色に包まれていた。花びらが時折、舞う。笠置キャンプ場(京都府笠置町)を覆う並木の上空を、早朝にドローンで飛ぶ。川は山並みを縫って流れ、桜はじゅうたんのように広がる。どこか懐かしい山里の姿があった。


 奈良との県境に位置する笠置町は、緑あふれる町。キャンプ場に隣接する笠置山自然公園は、公益財団法人「日本さくらの会」による名所100選にも選定される。

 

 かつて、木津川水運の要地として栄えた町は現在、少子高齢化が急速に進み、府内で最も人口が少ない。キャンプ場内の桜並木脇には、船着き場だった石積みが残る。施設を管理する一般社団法人「観光笠置」の男性(62)は「もっと町の魅力を発掘し、広く発信していきたい」と願う。


 桜吹雪に続きゴールデンウイークへ、絶好の行楽時期は続く。アウトドア派を魅了する自然の恵みが、地域のにぎわいを生み出す。