防犯情報の発信に向けて、府警と連携する飲食店主ら(京都市下京区・下京署)

防犯情報の発信に向けて、府警と連携する飲食店主ら(京都市下京区・下京署)

 出前で高齢者宅を訪れる際、家人に防犯や交通事故防止を呼び掛けてもらおうと、京都府警下京署が、地元の飲食店と連携した取り組み「下京イートネット」を始めた。特殊詐欺グループの最新手口を紹介するチラシを手渡すなど、宅配員らが自慢の食べ物とともに、安全情報を「デリバリー」する。

 イートネットは、宅配事業を展開するレストランや弁当店など13事業所が参加する。地域に広く根ざした販売網を生かす狙いで、先月初旬にスタートした。

 各事業所は、出前の際に府警が作成した防犯チラシや交通事故防止用の反射材、自転車盗難防止のチェーン錠などを手渡す。高齢者の体調や困り事に気を配り、地域の見守り活動にもつなげたい考えだ。

 京都市下京区の下京署でこのほど、イートネットの認定式があり、坂根剛署長は「インターネットなどに不慣れな高齢者を含め、あらゆる世代の人に情報を届けることが大切」と協力を求めた。イタリア料理店「欧食屋 Kappa」代表の石橋健志さん(38)は「出前を通じて地域の安全に少しでも貢献できればうれしい」と話していた。

 同署は今後、参加事業所の数を拡大していく方針。