新型コロナウイルスの感染が拡大する中、京都府と京都市は10日、緊急事態宣言の対象地域に府を追加するよう政府に要請した。感染経路不明の事例が増加したことに加え、緊急事態宣言が発令された大阪や兵庫との往来が多いことなどもある。府は府民に対して緊急事態宣言対象地域並みの外出自粛を求めており、京都市も観光客に入洛の自粛を呼びかけた。「緊急事態と同等」との危機感が募る京都の町はどのように変化したのか。政府への要請から最初の週末となった12日、京都有数の観光地・八坂神社から、市内の主要交通路である堀川通まで、京都市の四条通を歩いて写真で記録した。

八坂神社

【午後0時40分、八坂神社】四条通の東端にあたる東大路通の祇園石段下。雨も影響したのか、観光客の姿は全く見あたらない。昨年の今頃は、着物姿の外国人観光客らが記念写真を撮るなど賑わっていたのだが。

花見小路通

 【0時43分、花見小路通】週末ともなると車の通行が困難なほど人であふれていた花見小路通(東山区)は、通りが見渡せるほどがらんとしていた。近年は私有地への立ち入りなどの観光公害が問題になっていたが、観光客は姿を消していた。

祇園商店街

 【0時47分、祇園商店街】漬物屋や土産物屋などが軒を連ねる祇園商店街は、シャッターが目立つようになっていた。臨時休業や営業時間短縮を知らせる張り紙を見ると、休業期間は「週末のみ」、「当面の間」などとバラバラで、各店舗は急な対応を迫られたようだ。

木屋町通

【1時1分、木屋町通】木屋町通の桜並木は雨で花を散らし、若葉が目立つようになった。人通りはほとんどなく、時折、納入業者などのトラックが通る程度だった。

河原町通

 【1時4分、河原町通】商業施設「京都マルイ」入口付近には臨時休業を知らせる張り紙がたくさん張られていた。京都高島屋では11日から午後6時30分までに営業時間を短縮。マルイ前では、休業を知らなかったのか、店の前で張り紙を見て帰っていく人たちがいた。

四条河原町

【1時11分、四条河原町交差点】四条通河原町の交差点では、横断歩道を渡る一部の人たちが、他人と2メートル離れる「ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)」を意識しながら歩いているようにも見えた。1時過ぎ、一度の信号で渡った人は27人。そのうちマスクをしていない人は5人だけだった。まだ、マスクが入手できていない人たちなのだろうか。

新京極通

 【1時25分、新京極通】いつもは観光客でにぎわう新京極通も、人の流れが途切れる瞬間があった。周辺にはドラッグストアが何軒もあるが、どの店舗でもマスクがないことを知らせる文字が店頭に見られた。

高倉通

【1時44分、高倉通】大丸京都店前のバス停も乗降客の姿は少なく、まったく乗客の乗っていないバスも見かけた。

堀川通

【1時59分、堀川通】普段は交通量が多い堀川通も車はまばらでスムーズに流れていた。
 

 日曜日の午後、観光地では人が激減していたが、市街地には買い物客や仕事帰りの人の姿も見られた。ただ、普段の週末に比べると、確実に人の往来は減っていた。多くの市民が危機感を抱き、不要不急の外出を控えている結果なのだろう。一人一人の意識が変わることで、一刻も早い終息を願いたい。