辞職して出直し選への出馬を表明する野瀬喜久男町長(彦根市役所)[LF]

辞職して出直し選への出馬を表明する野瀬喜久男町長(彦根市役所)[LF]

 滋賀県甲良町の野瀬喜久男町長(68)は4日、初当選した2017年10月の町長選で選挙公報の虚偽記載や収支報告書の記載ミスなどが相次いだことを踏まえ、「町政の混乱を招いた」として、町議会議長に辞職届を提出した。彦根市役所で記者会見し、辞職に伴う出直し町長選に立候補する意向を表明した。町選挙管理委員会は、町長選の投票日を2月17日までの同月内の日曜で調整している。

 野瀬町長は、町長選用のハガキやビラに推薦を受けていない団体を推薦団体として掲載して配布したことから昨夏、町議らから公職選挙法違反の疑いで大津地検に告発された。

 友人から借りた選挙資金400万円などを選挙の収支報告書に記載していなかったとされる指摘や、町民の個人情報が記載された資料が流出した問題もあり、町議会は町長給与減給案を計3回提案し、可決した。

 会見で野瀬町長は、町議会の丸山恵二議長に退職申出書を提出し、受理されたことを明らかにした上で、「町民の審判を仰ぎたい」として再び町長選に立候補する考えを示した。

 この時期に辞職を決めたタイミングについて「町議会で不信任案を提出する動きもあり、新年度予算編成や今後の議会運営を考慮し早々にけじめを付けるべきと判断した」と述べた。

 町長選の収支について、指摘された分とは別に記載に誤りがあったとして、昨年末に収支報告書を修正したことも明らかにした。

 地方自治法により、野瀬町長は辞職を申し出た20日後の24日付で失職する。同町選管は野瀬町長の退職申出書を4日付で受理した。公選法は受理した翌日から50日以内に町長選を行うとしており、町選管は7日に町長選の日程を決める。