新型コロナウイルスに感染しても症状が出ない人がいる。こうした無症状や、潜伏期間中(発症前)の人も別の人にうつす場合があると考えられていて、この感染症の封じ込めが難しい理由の一つになっている。

 無症状の感染者はどれほどいるのか。中国・武漢市から2月初旬までにチャーター機で帰国し検査を受けた日本人565人のデータを基に北海道大などのチームが推計したところ、感染者の31%に上るとの結果が出た。

 京都大などのチームはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員らについて解析し、無症状の感染者は18%とはじき出した。

 発症せずに終わる人の周囲に対する感染リスクの大きさはよく分かっていない。一方、最終的に発症した人が、潜伏期間中に周囲に広げるケースは少なくないようで、米国や中国のチームの分析によれば、患者の1~4割は潜伏期間中の人からの感染と推定される。