手洗いや手指消毒、うがいを徹底する園児たち(長岡京市長岡2丁目・新田保育所)

手洗いや手指消毒、うがいを徹底する園児たち(長岡京市長岡2丁目・新田保育所)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、休校や公共施設の閉鎖などの措置が取られる中、京都府乙訓地域の保育所は全て開所を続けている。家庭保育への協力要請が出されてはいるが依然として需要は大きく、施設の性格から「3密」(密閉・密集・密接)となりやすいだけに、運営者は感染防止に神経をとがらせている。

 長岡京市の公立保育所は、所長会での協議の上、感染防止のため、換気や検温の徹底など基本の対策のほか▽遠足の取りやめ▽保護者懇談会の中止▽手洗い後の使い捨てペーパータオルの使用―などを確認した。「3密」を避けるため、晴天時は屋外での保育を多く取り入れるようにしているが、衛生上の観点から、遊具のある公園への散歩は控えているという。
 公立新田保育所(長岡2丁目)では給食前、年長クラスの園児たちが教室内の洗面台で、備え付けのアルコール剤を使って手指を念入りに消毒する姿が見られた。同保育所によると、全園児約150人のうち約30人で家庭保育の協力が得られているが業務はほぼ普段通りで、浅井隆弘所長は「休校措置の影響で子どもがいる職員の勤務に影響も出ているが、何とかやりくりしている」と語る。
 このほか、乙訓地域の保育所では、外部との接触をできるだけ減らすため、敷地内への保護者の立ち入りを制限する施設が増えている。乳児を除く園児の送り迎えは原則として玄関先で行うようにした保育所の園長は「職員の負担は増えたが仕方がない。保護者にも今の状況の怖さを共有してもらっている」と説明する。この保育所では全職員にも消毒スプレーを携帯させており、園内へのウイルスの持ち込みの阻止を図っている。別の保育所でも、玄関先の掲示物を簡略化し、保護者が立ち止まる時間を減らすよう工夫しているという。
 乙訓地域では、家庭保育への協力が得られている園児の割合は20~30%にとどまる施設が多い。子どもを保育所に預けるある母親は「仕事は休みにくいし、仮にテレワークが認められたとしても、家庭で子どもの世話をしながら仕事もこなすことは難しい」と打ち明けた。