大津地裁

大津地裁

 滋賀医科大付属病院(大津市)の医師が、前立腺がんの専門療法の経験がない事実を伝えないまま治療しようとしたのは説明義務違反に当たるとして、滋賀県内の患者らが泌尿器科の医師2人に計約440万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、大津地裁であった。地裁は患者側の請求を棄却した。
 判決によると、県内の70代の男性ら4人は2015年、同科を受診。担当の副科長は同がんの放射線療法「小線源治療」の経験がなく、院内に同療法で独自の技術を持つ専門医がいたが、患者には説明せずに自身による治療を計画した。
 患者側は、同科が同療法の実績をつくるために説明しなかったと主張したが、判決は、科長らは治療に専門医の立ち会いを想定していたとし、「意図的な説明回避や隠蔽(いんぺい)には結び付かない」と退けた。