15日から軽症や無症状の新型コロナウイルス感染者を受け入れる京都平安ホテル(京都市上京区)

15日から軽症や無症状の新型コロナウイルス感染者を受け入れる京都平安ホテル(京都市上京区)

 京都府は14日、軽症や無症状の新型コロナウイルス感染者が療養する宿泊施設として京都市内のホテルを1棟確保し、15日から受け入れを始めると発表した。さらなる感染拡大により病床が不足する事態に備えて府内で計900室まで増やす方針で、受け入れが可能なホテルや旅館を同日から22日まで募集する。
 確保したのは、府も出資する地方職員共済組合が運営している「京都平安ホテル」(上京区)で、最大68室の個室を備える。受け入れに当たっては感染者がいるスペースを完全に分離し、看護師が24時間常駐して検温などの健康管理を行ったり、医師が毎日訪問したりする。
 府はこれまで、症状にかかわらず感染者は全員を入院させる方針だった。今後は8割を占める軽症者や無症者にできるだけ宿泊施設で療養してもらい、入院治療が必要な重症者や悪化の可能性がある中等症者の病床不足を防ぐ。
 応募する宿泊施設の条件は、(1)1棟単位での受け入れ(2)おおむね100室以上(3)各部屋にベッドやトイレ、Wi―Fi(ワイファイ)を完備―など。借り上げ料や感染者を分離するための工事費用は府が負担する。
 14日現在、コロナ感染者に対応できる病床150床のうち、約100床が埋まっている。記者会見で西脇隆俊知事は「今のところ病床は十分確保できている」としながらも、「(病床に余裕があれば)府民に安心感がある。必要なところに治療が行き届く態勢を整えたい」と話した。
 また府はマスクや消毒液といった医療資材の安定供給に向け、コントロールセンターを庁内に設置したことを明らかにした。資材の調達や管理、医療機関同士の調整を一括して担うほか、府内の企業に代用品の開発依頼などを行う。