京都市内で開かれたビッグデータのセミナーでAIの活用について講演するジルファルコンテクノロジージャパンの西口代表取締役(京都市上京区のホテル)

京都市内で開かれたビッグデータのセミナーでAIの活用について講演するジルファルコンテクノロジージャパンの西口代表取締役(京都市上京区のホテル)

 米国のシリコンバレーで人工知能(AI)のチップ開発を手がける「ジルファルコンテクノロジー」が今月中旬に京都リサーチパーク(京都市下京区)に日本の拠点となる支社を開設する。日本法人の代表取締役には、京セラの社長、会長を務めた西口泰夫氏(75)が就任。京都から観光やものづくりへAI活用の提案に取り組む。

 ジルファルコンテクノロジーは、米国カリフォルニア州シリコンバレーを拠点に、最先端のAI技術者によって2017年2月に設立された。低コスト、低消費電力で大規模並列処理が特長のAI特化型プロセッサーのチップを手がけている。従来製品の8分の1の消費電力のAIチップを開発し、チップを搭載した監視カメラが商品化されるなど応用が広がり、世界の注目を集めている。

 同社は、広がるAI市場を視野に中国、韓国に次いで、AIの研究に積極的な企業や大学が集積している京都に拠点を置くことを決めた。西口氏が役員を務めた企業が協業していた縁からジルファルコンの役員として、日本法人「ジルファルコンテクノロジージャパン」を任された。

 同社は、AIを介してネットに接続せずにスマートフォンと連携できる観光ガイドなど多様なAIの応用を提案している。AIに関連して精力的に活動している西口氏は「画像検査では人間では見つけられないことがAIならでき、ビッグデータの活用もさらに広がる。これからの時代はAIの応用が重要だ」としている。

 ジルファルコンの京都進出は、昨年10月に、けいはんなオープンイノベーションセンターで開かれた「京都スマートシティエキスポ」がきっかけの一つとなった。京都府は、国際的な優良企業の来日を呼びかけて誘致に成功した今回の事例を契機に、今年も米国・ニューヨーク、イスラエルやスペイン・バルセロナなどの海外企業と交流を深め、誘致策を強化していく。