京都大

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 京都大は15日、医学研究科の元教授(58)=3月31日付で依願退職=が、カラ出張を繰り返すなどして公的な研究費など計約78万8千円を不正に取得していたと発表した。元教授を14日付で懲戒解雇処分相当とした。

 京大によると、元教授は、指導する大学院生が東日本大震災の復興支援に関わる研究のため福島県に出張したように装って大学に旅費を請求したり、非常勤講師に勤務実態のない日でも出勤簿に押印させて給与を受け取らせたりして自身に還流。不正取得は中止になった出張旅費の請求なども加え、2016年8月~19年1月に計10件確認できたという。
 昨年7月、同研究科に不正に関する通報があった。京大は調査の結果、具体的な使途は不明だったが、「私的流用があったと判断せざるを得ない」とした。元教授は不正使用について返還の意思を示しているという。
 京大は「国民に心よりおわびする」と謝罪し、出張先への事実確認を一部で行うなど再発防止策を講じるとした。元教授への退職金は支払われていない。