地元の住民から贈られたマスクを着用して事務作業にあたる明治国際医療大の職員(南丹市日吉町)

地元の住民から贈られたマスクを着用して事務作業にあたる明治国際医療大の職員(南丹市日吉町)

 新型コロナウイルスの影響でマスク不足が深刻化する中、京都府南丹市日吉町の明治国際医療大付属病院では、地元住民から贈られた手作りの布マスクを使っている。事務職員や栄養士らが着用し、使い捨てマスクは医療現場に回している。

 3月下旬、通院している地元の70代女性から約30枚が贈られた。病院で不足しているのを気に掛け、ガーゼのハンカチを煮沸して重ねて縫って作り上げたという。マスクに合うゴムがなかなか入手できなかったため、一部は切ったストッキングをゴム代わりにするなど工夫されている。最近はさらに、ゴムを付けていないマスクも約20枚が届けられた。

 これらのマスクは医療に直接携わらない部署で25人が着用。1人に複数枚が配られ、職員は刺しゅうを入れて装飾したり、不要になった使い捨てマスクの針金を活用して顔に沿うようにしたりして、使いやすくしている。

 阪井由美医事課長(53)によると、使い捨てマスクは4月末には在庫が尽きる恐れがあったが、おかげで5月末まで持ちこたえそうだという。阪井課長は「本当に助かっています。来院者にも好評です」と話す。医事課の木村美奈さん(47)は「洗って繰り返し使えるので、すごく感謝しています」と笑顔で仕事に当たっていた。