店頭に自宅観賞用の商品を充実させた花屋。「在宅ストレスを花で癒やして」と呼び掛ける(京都市東山区・花苑アイチ東山店)

店頭に自宅観賞用の商品を充実させた花屋。「在宅ストレスを花で癒やして」と呼び掛ける(京都市東山区・花苑アイチ東山店)

 新型コロナウイルス感染拡大による催しの中止で、打撃を受けている京都府内のお花屋さんが、在宅勤務や学校休校で自宅にいる人たちを客層とした「花いっぱいプロジェクト」を始めた。自宅用の商品を充実させ、「在宅ストレスを花で和らげて」と呼び掛けている。

 生花店などでつくる府花商協同組合(京都市伏見区)によると、卒業式や入学式、結婚式の中止縮小のほか、企業の人事異動や退職に伴う懇親会の中止も相次ぎ、注文キャンセルが続出。繁忙期の3月で売り上げが例年の半分以下に落ち込む店舗も多く、生産者にも影響が広がっている、という。

 危機感を持った組合加盟の約150店舗が対策を検討。自宅観賞用のフラワーアレンジメントやブーケなどの商品を充実させ、特別価格で販売する同プロジェクトを4月からスタートさせた。

 店頭には「こんな時だから…、花のち晴れ」「今年の春はおうちでお花びより」とのポスターを掲示。カーネーションやバラ、ガーベラ、トルコギキョウといった草花を鉢などに飾った、華やかな商品を店頭に並べる。

 参加店からは「あまり来店しなかった男性客が購入してくれる」との声もあり、取り組みを知った他府県の店舗にも広がりつつある。組合の愛知長晴理事長(69)は「外出自粛が続くと、どうしても気持ちがふさぎ込んでしまう。こんな時こそ、花で潤いを感じてほしい」としている。