観光客の訪問地を分散化させるため、周辺部のスポットやイベント情報を発信するサイト

観光客の訪問地を分散化させるため、周辺部のスポットやイベント情報を発信するサイト

 京都市と市観光協会は、市内中心部や有名寺社に集中している観光客の訪問地を分散させるため、周辺部の伏見や大原など6エリアのお薦めスポットやイベントなどの情報を一元的に発信するサイト「とっておきの京都プロジェクト」を開設した。参加型サイトとして運営し、掲載情報は地元住民や観光客、事業者からの投稿などで構成する。

 市内では外国人観光客の急増で混雑が激しいことなどから、市は「季節」「時間」「場所」の三つの観点で観光客の分散化を目指している。季節は、観光閑散期の夏と冬を対象にしたキャンペーン、時間では二条城などでの朝観光やライトアップなどをそれぞれ進めてきたが、場所については、周辺部だけの取り組みにとどまっていた。

 サイトの対象エリアは伏見、大原、高雄、京北、西京、山科。これらの周辺部はガイド本などでも情報量が少なく、定番以外のスポットの認知度が低いため、地元住民だからこそ知る隠れた魅力、リピーター観光客ならではの楽しみ方、地域や事業者によるイベント情報などの投稿を受け付ける。

 伏見にある17酒蔵の清酒の利き酒を一度に楽しめる上、「インスタ映え」にも適した飲食店など、タウン情報誌による「とっておきの体験」記事も定期的に掲載する。

 投稿情報はエリア別や日付別に発信する。投稿者に抽選で特産品を贈るキャンペーンも実施している。イベントの広報などに活用してもらうためプロジェクトのロゴマークも作成した。

 2017年の京都観光総合調査によると、日本人観光客が感じた残念度では「人が多い、混雑」が17・1%と最も高く、16年に比べて2・1ポイント上昇している。

 市観光MICE推進室は「近年減少している近畿圏からのリピーターを含め、サイトを参考に周辺部でゆったりと過ごしてもらいたい」と話している。