祇園地域を歩く人たちに外出自粛を呼びかける警察官ら(17日午後9時25分、京都市東山区)

祇園地域を歩く人たちに外出自粛を呼びかける警察官ら(17日午後9時25分、京都市東山区)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全都道府県に発令される中、京都府警は祇園地域などの京都市の繁華街で、集団で出歩く酔客らに外出自粛を促す「声掛け」を始めた。府の要請に基づく対応だが、法的根拠はなく、府警は「府民に威圧感を与えないよう十分に配慮する」としている。


 17日夜、祇園地域ではマスク姿の東山署員4人が巡回した。この日は府が遊興施設などに休業を要請すると発表したこともあり、バーやラウンジの明かりはまばら。普段の金曜に比べ、人通りも大幅に少なかった。署員が男性グループやカップルを見つけて「緊急事態宣言で外出自粛要請が出ています」「なるべく早めに帰ってください」と呼び掛けると、酔客らは「分かりました」と応じて足早に立ち去った。
 声掛けは、感染経路が分からない感染者の増加を受けて10日から始めた。警察官職務執行法が定める職務質問には当たらないため、府警地域課は「あくまで感染予防に協力をお願いするだけ」と強調する。氏名や住所、外出目的は聞かず、「ソフトな語り口を心掛けている」という。
 府警によると、木屋町や先斗町を含めた繁華街でこれまでに約460人に外出自粛を促した。