規模を縮小して行われた鎮花祭で、舞を奉納するみこ(京都府亀岡市千歳町・出雲大神宮)

規模を縮小して行われた鎮花祭で、舞を奉納するみこ(京都府亀岡市千歳町・出雲大神宮)

 疫病や干ばつを鎮めることを祈る「鎮花祭(はなしずめのまつり)」がこのほど、京都府亀岡市千歳町の出雲大神宮で営まれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、府無形民俗文化財の「出雲風流花踊り」などの関連行事は戦後初めて中止となったが、神事のみ粛々と行い、コロナウイルスの終息を祈った。

 古来、花が散る季節には花びらに疫神がつき四方に分散して疫病がはやるとされ、同神宮では平安時代から鎮花祭を続けている。例年は花踊りをはじめ、日本舞踊や居合道の演武披露などもあり境内は約千人規模でにぎわうが、今年は氏子代表ら約20人のみが参列した。
 時折晴れ間がのぞく中、本殿での神事や拝殿での舞の奉納などが行われた。神事後、岩田昌憲宮司は「健康や安全のため、苦渋の決断だった。一日も早く笑顔と元気を取り戻せるよう、祈念したい」とあいさつした。