新型コロナウイルスの影響で神輿渡御が中止になり、本殿のみで行われた「居祭稲荷祭神幸祭」(京都市伏見区・伏見稲荷大社)

新型コロナウイルスの影響で神輿渡御が中止になり、本殿のみで行われた「居祭稲荷祭神幸祭」(京都市伏見区・伏見稲荷大社)

 伏見稲荷大社(京都市伏見区)の例大祭「稲荷祭」がこのほど、新型コロナウイルスの影響で、中心行事の神輿(みこし)渡御を取りやめて「居祭(いまつり)稲荷祭神幸祭」として本殿で営まれた。

 稲荷祭は平安時代に始まったとされ、同大社の最重要祭事。本来なら、豪華な神輿5基を10数台のトラックで南区の御旅所に運ぶが、密集が避けられないことから中止にした。
 これに伴い、後日に神輿を担いで氏子地域を練り歩く巡行なども無くなった。神輿を境内の外拝殿に置く案も一時浮上したが、飾り付け自体が危険と判断し、今回は境内の神輿庫から出さないことに。大社によると、居祭稲荷祭は1947年以来という。
 祭が行われた19日は、参列者を氏子代表に限って互いに距離を取るなどして実施。中村陽宮司が本殿の扉を開け、氏子らの無病息災などを祈願する祝詞を挙げた。
 居祭稲荷祭は5月3日に還幸祭、同4日に後宮祭を執り行う。