守山タクシーのインスタグラム。ドライバーが見つけた店の情報を順次アップしている(守山市守山3丁目・同社)

守山タクシーのインスタグラム。ドライバーが見つけた店の情報を順次アップしている(守山市守山3丁目・同社)

栗東市内で持ち帰りができる飲食店を紹介する市観光物産協会のインスタグラム

栗東市内で持ち帰りができる飲食店を紹介する市観光物産協会のインスタグラム

 新型コロナウイルスの感染拡大で自粛ムードが続く中、写真共有アプリ「インスタグラム」などインターネットで料理の持ち帰り(テークアウト)が可能な飲食店の情報を発信する動きが滋賀県内で広がっている。政府の緊急事態宣言後、集客の大幅減に悩む飲食店の支援が狙いで、タクシー会社や観光協会、ウェブ制作者などが多様な取り組みを始めた。

 守山タクシー(守山市)は地元企業として地域への貢献を目的に企画した。19日時点で中華、イタリアン、居酒屋など13店をインスタグラムで紹介。ドライバーが足で稼いだ情報を中心に、店側の許可が取れ次第、順次更新する。また守山新聞センター(同市)と協力し、高齢者向けに情報を載せたチラシの折り込みも検討。持ち帰り商品の配達代行も有料で行っており、三品知寛代表取締役(40)は「子どもの休校などで家事に疲れた人や外出しづらい高齢者らに利用してほしい」と呼び掛ける。
 
栗東市観光物産協会もインスタグラムを活用し、市内で持ち帰りに対応する飲食店の紹介を始めた。
 
 「#栗東テイクアウト」とハッシュタグ(検索目印)を付けて1日1回の投稿を目標にメニューの写真などを掲載。同協会員を中心に100店舗以上の投稿を目指す。
 
 市内の飲食店では売り上げの落ち込みから、新たに持ち帰り用メニューの開発や配達を行う店舗もある。同協会は「苦境にある店を少しでも応援したい。これを機に地元の飲食店の魅力を発見してもらえればうれしい」としている。
 
 湖南市のウェブ制作者中野龍馬さん(33)は情報サイト「ぶらりごはん」を立ち上げ、約千店を紹介する。1日数千件の閲覧があり、登録無料のため店舗にも好評だ。知り合いの店舗から「新型コロナの影響で来店者が減り、テークアウトを始めたが知らせる方法がない」と聞き、サイトを制作。インターネットで調べた950店とともに、申し込みのあった50店の主なメニューや住所、連絡先、営業時間などを掲載する。
 
 「仕出し処 忠真」(大津市)を営む島田真弓さん(57)は「4月以降、売り上げが3割に落ち込んだが、サイトに掲載後は店へのアクセス数も増え、注文増にもつながった」と手応えを話す。
 
 中野さんは「サイトの魅力を高めて、厳しい状況の店舗を支援していきたい。デリバリーを始めた店も紹介できれば」と話す。