青空の下、利用者のいない「大芝生地」(京都市左京区・府立植物園)

青空の下、利用者のいない「大芝生地」(京都市左京区・府立植物園)

温室の木の枝を切る職員。来園者のいる日中には行いづらかった作業に取り組む(京都市左京区・府立植物園)

温室の木の枝を切る職員。来園者のいる日中には行いづらかった作業に取り組む(京都市左京区・府立植物園)

色鮮やかに咲き誇るチューリップ畑(京都市左京区・府立植物園)

色鮮やかに咲き誇るチューリップ畑(京都市左京区・府立植物園)

 色とりどりの花々、生命力にあふれた緑、野鳥のさえずり…。春の盛りなのに、京都府立植物園(京都市左京区)に人影はない。新型コロナウイルスの影響で、3日から臨時休園が続く。

 今月初旬はちょうど約200本のソメイヨシノが見頃を迎えた頃。昨季は最多で1日約2万8千人が来園しただけに、混雑は避けられないとして、苦渋の決断をした。多くの倒木被害があった2018年の台風21号以来の長期休園となる。
 人声が絶えた中、桜林のヤエベニシダレが風に揺れ、球根ガーデンでは冬場に職員総出で植えた約1万本のチューリップが咲き誇る。岡垣勝副園長は「多くの方に見てもらうために育ててきた。誰もいないのはやっぱりつらい」と話す。
 一方、職員には「この期間を活用しよう」と呼び掛けた。3月中旬にいち早く閉めた温室では、手間を要する木々の剪定(せんてい)や繁茂した植物の手入れなど「プチリニューアル」を進めている。天井越しの陽光が地面まで行き届くようになり、より見やすく種類も豊富になる計画だ。
 休園は5月6日までを予定するが、先はなかなか見通せない。「いつ再開しても楽しんでもらえるよう、除草や水やりなど植物の管理を徹底したい」と岡垣さん。にぎわいが戻る日を待ち、黙々と作業に打ち込む。