2019年の祇園祭前祭の山鉾巡行(京都市)

2019年の祇園祭前祭の山鉾巡行(京都市)

山鉾巡行中止を発表する会見の冒頭であいさつする八坂神社の森壽雄宮司(右)と祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長=20日午後1時58分、京都市東山区・八坂神社 

山鉾巡行中止を発表する会見の冒頭であいさつする八坂神社の森壽雄宮司(右)と祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長=20日午後1時58分、京都市東山区・八坂神社 

 日本三大祭りの一つ祇園祭の山鉾巡行について、祇園祭山鉾連合会(京都市中京区)と八坂神社(東山区)は20日、同神社で記者会見し7月17日の前祭(さきまつり)と同24日の後祭の山鉾巡行を中止すると発表した。


 同連合会によると、組み上がった山や鉾を試し曳きする「曳き初め」は行わない。また山鉾建ては6月上旬まで様子を見て決める。一方で仮に山鉾建てを行ったとしても夕方には山鉾町の全行事を終了するほか、会所への関係者以外を立ち入り禁止とする。厄除けちまきについて同連合会は「祇園祭に関わる一つの文化。なんとか授与していきたい」とした。 
 また例年、神幸祭(7月17日)と還幸祭(同24日)では神輿渡御が行われるが、実施せず八坂神社境内で神事を行う。神輿渡御の中止は1946(昭和21)年以来、74年ぶり。
 八坂神社の森壽雄宮司は祇園祭の起源に触れながら「苦渋の決断だった。誠に残念だが、お祭りはいつの時代も柔軟な考えで継承されてきた。ぜひ柔軟な考えで臨みたい」と話した。

 祇園祭は、葵祭(5月15日)、時代祭(10月22日)とともに京都三大祭りの一つに数えられる八坂神社の祭礼。例年は7月1日に行われる長刀鉾の稚児によるお千度に始まり、31日の疫神社夏越祭まで1か月続く。