豪快な辻回しを披露する函谷鉾(2019年7月17日、京都市下京区)

豪快な辻回しを披露する函谷鉾(2019年7月17日、京都市下京区)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、日本三大祭りの一つ祇園祭のハイライトの一つである山鉾巡行の中止が20日、発表された。祇園祭の歴史をたどると山鉾巡行は中止と再開を繰り返している。

 祇園祭そのものは平安時代の869(貞観11)年、京都をはじめ各地で疫病が流行したことから、厄災除去を願って始まったとされる。
 山鉾巡行は鎌倉時代に始まったと言われ、室町時代には応仁の乱(1467~77年)で30年以上中断した。安土桃山時代、織田信長が殺害された本能寺の変のあった1582(天正10)年には祇園祭自体が11月に時期を変えて行われた。
 
 江戸時代に入ると、将軍や上皇の死去で祭り自体がたびたび延期された。幕末には蛤御門の変(1864年)で巡行を支える山鉾町一帯が火災に遭い、翌年の前祭巡行は行われなかった。
 1879(明治12)年にはコレラ流行のため、祇園祭は11月に実施された。86年、87年、95年にも同様にコレラ流行を理由に延期されている。
 戦中と戦後直後の1943年から47年にも第二次世界大戦の影響で山鉾巡行が取りやめとなった。
 直近では阪急電鉄の地下工事のため1962(昭和37)年の山鉾巡行が中止されている。