滋賀県の「図柄入りナンバープレート」をPRするポスター。カラー版に必要な寄付金が、県議をやきもきさせている

滋賀県の「図柄入りナンバープレート」をPRするポスター。カラー版に必要な寄付金が、県議をやきもきさせている

 各地の名所などをあしらった自動車用「図柄入りナンバープレート」を巡り、滋賀県内の地方議員がやきもきしている。マイカーに取り付けて郷土愛をアピールできる絶好の機会だが、見栄えのいいカラー版を取得する際に必要な寄付をすると公職選挙法に抵触する恐れがあるためだ。県議からは「率先して滋賀の魅力を発信すべき立場なのに」と戸惑いの声が漏れている。

 図柄入りプレートは、地域の魅力発信を目的に全国41地域が導入。昨年10月から交付が始まり、滋賀県は琵琶湖に浮かぶ島、京都府は天橋立や五重塔の図柄をあしらっている。滋賀県では8240円、京都府では8260円(いずれも普通車の場合)の手数料を払えばモノトーン版のナンバーを取り付けられ、さらに千円以上の寄付をすればフルカラー版を取得できる。

 ただ、公選法では公職の候補者が選挙区内に寄付することを禁止している。昨年、県議の1人がカラー版の寄付に問題がないか県選挙管理委員会に確認したところ「公選法に抵触する恐れがある」と説明を受けたという。この県議は交付申請を見合わせた。

 県によると、全国の寄付金は東京都内の公益財団法人へ集約された後、地域ごとに設立される民間の協議会へ分配される。滋賀ではまだ協議会ができておらず、県選管は「寄付金の流れが明らかにならないと『問題ない』とも言えない」と困惑している。

 一方、すでにカラー版を取得した議員もいる。県議では少なくとも3人が取得し、うち1人は「選挙区内に使われるか、分からなかった」と説明する。別の県議も「寄付金のいらないモノトーン版では、滋賀の図柄がシンプル過ぎて何の絵か分からない。この寄付で選挙の票が増えるとは思えないのだが…」と弱り顔で語る。

 京都府選管も同様の問い合わせを府議から受け、「(カラー版の取得は)差し控えてほしい」と回答しているという。