浄土宗総本山・知恩院(京都市東山区)の北川一有執事長(93)が辞任したことが7日、分かった。同院の運営に対する意見の食い違いから退任を決意したとし、「私が身を引くことで体制を一新してほしい」と話した。後任は今月下旬に開催予定の知恩院顧問会で決まる見込み。

 北川氏は1925年東京都生まれ、大正大予科修了。浄土宗庶務部長や知恩院執事を務めた。66年に知恩院が始めた信仰運動「おてつぎ運動」の発足に携わり、運動の発展にも注力した。

 2010年に執事長に就任。11年に営んだ宗祖法然の800年大遠忌や、12年から始まった御影(みえい)堂(国宝)の「平成大修理」を主導した。現在3期目で、20年に迎える御影堂の落慶法要に意欲を見せていたが、「総本山がしっかりしないと浄土宗全体が良くならない」として辞表を提出、今月6日付で受理された。

 北川氏は取材に「今後の人には総本山らしい寺院運営を行ってほしい」と話した。