園部高や園部城の歴史を紹介する巽櫓内の展示場(南丹市園部町)

園部高や園部城の歴史を紹介する巽櫓内の展示場(南丹市園部町)

展示場として整備された巽櫓

展示場として整備された巽櫓

 京都府南丹市園部町の園部高内にある旧園部城の巽櫓(たつみやぐら)が、同高や城の歴史を伝える資料展示場として新たに整備された。櫓内に眠っていた“お宝”を整理し、学校関連の貴重な書や写真、園部藩の関連資料を紹介。映像も交え、在校生や卒業生の母校愛を育みたいという。

 園部城は幕末から明治時代にかけて陣屋から城となった。城跡に建つ同高には明治に完成した2層の巽櫓と櫓門、番所が残る。

 巽櫓の整備は同高130周年記念事業の一環で、卒業生を中心に一昨年10月に結成された実行委員会が担当。物置になっていた巽櫓から収蔵品を運び出した後、リスト作成や調査を行い、昨年10月の記念式典でお披露目した。

 展示場では、収蔵されていた244点のうち、53点を展示。1階には、教育者として知られ、前身の学校で校長を務めた井上堰水氏がしたためた書や源氏物語の写本、大正から昭和初期にかけて撮影された生徒の写真もある。大型モニターを設置し、記念事業で作成した同高や城の歴史を紹介する映像を放映する。2階は園部藩主の小出氏の家紋が入ったかごや園部城の鯱(しゃち)瓦のほか、江戸時代に出された「キリシタン禁制」の立て札もある。

 同高は「学校の歴史を振り返り、生徒の教材に使いたい。自校の歴史を知り、話せることは、海外との交流にも役立つ」とする。観覧には同高との事前相談が必要。