新茶の品質を確かめる茶商ら(城陽市寺田・JA全農京都茶市場)=同茶市場提供

新茶の品質を確かめる茶商ら(城陽市寺田・JA全農京都茶市場)=同茶市場提供

 2020年産の宇治茶の初市が23日、京都府城陽市寺田のJA全農京都茶市場であった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、煎茶の1キロ当たりの平均単価が昨年の1万2473円から4千円近く下落し8512円と、異例の低い値を付けた。宇治田原町産の手もみ茶が1キロ10万円で最高値となった。

 宇治田原、和束、南山城の3町村から昨年より49点少ない81点、計836キロの煎茶が出品された。
 初市には茶業者60社から80人が参加。新型コロナ感染予防のため、業者ごとの参加人数を制限し、式典も中止に。報道陣や見学者の立ち入りも禁止するなどの対応を取った。茶商はアルコール消毒した手で茶葉に触れ、マスクを着けた状態で香りを確認した。茶碗から紙コップに取り分けて口に含むなど、感染予防に注意しながら品質を見定めた。
 入札の結果、煎茶の1キロ当たりの平均単価は昨年より3961円下落、記録の残る2013年以降で最低値となった。最高値も前年より5万円下がった。
 同茶市場は、新型コロナの感染拡大による百貨店などの営業自粛で、新茶商戦の需要も大きく落ち込んでいるといい、「温暖な気候に恵まれ、順調に生育したが、コロナの影響で値を大きく下げた。早期に需要が回復してほしい」とした。
 煎茶の取引は5月上旬にピークを迎え、玉露や碾茶(てんちゃ)の取引も順次始まる。