訪れる人が少しでも気持ち良く、と日々清掃に励む平川さん(南丹市美山町・道の駅「美山ふれあい広場」)

訪れる人が少しでも気持ち良く、と日々清掃に励む平川さん(南丹市美山町・道の駅「美山ふれあい広場」)

 京都府南丹市美山町安掛の道の駅「美山ふれあい広場」敷地内の清掃を16年間、毎朝続けているお年寄りがいる。同町上平屋の平川勝巳さん(84)で、「お世話になっている地域への恩返し」と、きょうもほうきを手に清掃に励んでいる。

 大阪市で生まれ、戦争末期に美山の祖父母の家に両親と疎開してきた。北桑田高を卒業後、郵政省(現総務省)に入省し、東京や大阪など各地で勤務していたが、老いた両親の面倒を見るために早期退職し、ひとり美山に戻ってきた。
 両親をみとった後、広場内にある物品販売店「ふらっと美山」で手伝い仕事をしていた2004年に清掃係の人が辞めた後を引き継いだ。
 以来、店が休みの日を除く毎朝8時前から1~2時間、広場の観光客が通ったり利用したりする箇所を中心にゴミを掃き集め、空き缶やペットボトルを拾う。雨の日はゴミ箱の片付け、雪が積もれば、重機で除雪できない所をスコップで取り除く。少しの手当はあるが実質はボランティア。地元では「平屋の宝」と評する人もいる。
 平川さんは「父母や私も含めてお世話になっている地域へのお礼のつもりでやらせてもらっている。健康維持にも役立っており、これからも続けていきたい」と、なお意欲をみせる。