本堂に安置された新しい縄目地蔵の前で行われた法要(京都市中京区・壬生寺)

本堂に安置された新しい縄目地蔵の前で行われた法要(京都市中京区・壬生寺)

 約60年前の火災で失われた旧本尊の地蔵菩薩(ぼさつ)像(縄目地蔵)の復元に取り組んでいた京都市中京区の壬生寺で新しい像が完成し、このほど、開眼法要が営まれた。
 

 旧本尊は1962年7月の本堂火災で焼失。現在は唐招提寺(とうしょうだいじ)から譲り受けた延命地蔵菩薩立像を本尊としている。寺では3年ほど前から旧本尊の復元に取り組み、滋賀県米原市の仏師中川大幹さん(68)が今年3月に完成させた。
 
 開眼法要では松浦俊海貫主が導師を務め、中川さんら約30人が参列。本尊の前に安置された真新しい縄目地蔵の前で経文を唱え、独特の光背や半跏(はんか)の姿勢などが特徴的な像が再び寺に戻ったことを喜んだ。
 
 法要終了後、中川さんは「新型コロナウイルス感染拡大による国難を地蔵は必ず救って下さると思うし、そのお役目があると思う」とあいさつ、松浦住職は「感染拡大終息の折には多くの方にご縁を結んでほしい」と話した。