京都府立図書館のカウンター。京都市立図書館の本も返却を受け付けられるようになった(京都市左京区)

京都府立図書館のカウンター。京都市立図書館の本も返却を受け付けられるようになった(京都市左京区)

 京都府立図書館(京都市左京区)が、他図書館との連携に力を入れている。京都市立の図書館と本の返却を互いに受け付けできるようにした新サービスを昨年11月に始めたほか、大学図書館との相互利用も拡大させ、利便性を向上させている。

 市立の図書館と始めたのは「返却本お預かりサービス」。府立図書館で借りた本を市立の図書館で返したり、逆に市立の図書館で借りた本を府立図書館で返したりすることができる。正式な返却手続きは、本が互いの図書館に送られてから行われる。市の返却ポストは使用できず、カウンターを利用する必要がある。

 大学図書館との連携は、2001年に京都学園大と始めたのを皮切りに、京都大、京都教育大、佛教大、福知山公立大、京都府立医科大、京都工芸繊維大の計7大学に広がった。府立図書館は府内の公立図書館が連携するシステムの中核を担っているため、府内の利用者は連携した各大学の本を近くの公立図書館に取り寄せて閲覧できる。逆に大学生は公立図書館の本を大学図書館に取り寄せて利用できる。今後は府立大とも連携を予定している。

 府立図書館は主に調査や研究に用いる学術書など約128万冊を所蔵している。新たな取り組みは、利用者が各図書館を訪れる負担を軽減するのが狙いで、同館は「利用者がより幅広い情報に触れられるようになれば、社会全体の選択肢が増え、幸福の実現につながる」としている。