マスクを手渡す芸妓組合長のもみ乃さん(右端)=京都市役所

マスクを手渡す芸妓組合長のもみ乃さん(右端)=京都市役所

先斗町の芸舞妓が手作りしたマスク。手ぬぐいの柄を生かし、メッセージカードを添えたものも

先斗町の芸舞妓が手作りしたマスク。手ぬぐいの柄を生かし、メッセージカードを添えたものも

 京都の五花街の一つ、先斗町(京都市中京区)の芸舞妓たちが、手ぬぐいなどを使ってマスク476枚を手作りし、24日、京都市に寄贈した。市は高齢者施設の利用者向けに役立てるといい、芸舞妓たちは「慣れない手仕事ながら、一針一針心を込めた。お役に立ててほしい」と話している。

 先斗町では、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、5月1日開幕予定だった、春恒例の舞踊公演「鴨川をどり」が中止に。7日以降はお茶屋も営業自粛に入った。芸舞妓からは「何かできることはないか」と声が上がり、芸舞妓47人全員とお茶屋の関係者で、不足しているマスクを作ることを決めた。

 手ぬぐいは舞妓の「店出(みせだ)し」の際に作ったり、歌舞伎役者の引き出物などを使い、手縫いで仕上げた。完成したマスクは子ども向けの小さなサイズから立体縫製の本格派までさまざま。「一日も早い終息を願っています」「お体には気をつけて」などとメッセージを添えたものも。

 この日、関係者が市役所を訪問、門川大作市長にマスクを手渡した。芸妓組合長のもみ乃さんは「千羽鶴を折るような思いで丁寧に作った」と話し「途方に暮れている部分もあるが、楽しみにしているお客さまに一日も早く『鴨川をどり』をお届けできたら」と願っていた。